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ドクターズインタビュー

よこいクリニック 院長 

Takashi Yokoi

専門医としてがんに悩む
患者さまの日常に寄り添う

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先生は肺がんなどの呼吸器疾患が専門とのことですが、なぜその道を選んだのですか?

POINT01

先生は肺がんなどの呼吸器疾患が
専門とのことですが、
なぜその道を選んだのですか?

人の命に係わるお仕事に就きたいと、小学生の頃からずっと思っておりました。私が大学にいた1990年代は他の内科領域に比べ呼吸器治療の研究があまり進んでいませんでした。そんなときに内科の教授に「21世紀は呼吸器領域の研究・治療が進歩する時代だ」と言われ、呼吸器内科への道を薦められました。それが呼吸器内科を選んだきっかけですね。薦められるまま呼吸器の道を選んでみたら、本当に呼吸器治療を取り巻く環境がガラリと変わりました。とくに私の専門である肺がん治療の分野は大きな変化があったと思います。

クリニック継承までの経緯を教えてください。

POINT02

クリニック継承までの経緯を
教えてください。

元々は大学病院に勤めていたのですが、がん治療のなかで在宅治療に移行した患者さんのことが気になっていました。そうした患者さんは地域のクリニックで治療を受けることになるのですが、がん治療専門の医師がいるクリニックって実は少ないのです。たとえば近年では抗がん剤治療を受ける患者さんが増えつつありますが、抗がん剤治療の専門医がいるクリニックはあまりありません。抗がん剤治療の辛さや副作用を、医師が具体的に理解していないと、患者さんも不安ですよね。「がん患者さまの日々のお悩みに対応できる医療の場が少ない」そんな状況をなんとかしたいと思い、クリニックでがん診療に携わろうと決意しました。 

診察の際はどのようなことに気を付けていますか?

POINT03

診察の際はどのようなことに
気を付けていますか?

患者さんが抱えるお悩みは人それぞれです。同じ病気・症状だからといって、全く同じ治療・対応でいいとは限りません。たとえばご家族がみなさんお元気で普段から手厚いサポートが受けられる方と、一人暮らしで、かつ、歩くのが困難な方では、たとえ病気が同じでも治療方針は大きく変わってきます。患者さんの抱える背景を踏まえて、適切な治療を提案できるよう、患者さんのお話を丁寧に、しっかりと聞くよう心掛けています。 

やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

POINT04

やりがいを感じる瞬間は
どんなときですか?

治療の第一目標は、当然ですが“治る(治癒する)こと”です。医師として病気が治った患者さまから「ありがとう」と言っていただけるのは当然嬉しいのですが、残念ながら回復が獲られない患者さんもいらっしゃいます。治療の結果が治癒ではなかったとしても、「先生に診てもらえてよかった」と言っていただけたときはとても嬉しいですね。つらいことも多いがん治療ですが、治療の過程にご満足いただけるような医療の提供を心掛けています。 

患者様へのメッセージをお願いします

POINT05

患者様へのメッセージをお願いします

 “がんで不安なこと”は、何でも聞いてほしいです。多くの方ががんに対してかなりネガティブなイメージを抱いていると思います。また不安に駆られてインターネットで様々な情報を検索して、更に不安になるという方も多くいらっしゃいますが、それら思い込みや不正確な情報に振り回さないでほしいです。近年飛躍的にがん研究が進み、さまざまな治療法が確立されつつあります。また、がんの治療はものすごいスピードで進歩しています。患者さまのライフスタイルを崩さずに治療を進められる可能性もありますので、不正確な情報で判断せずまずは相談していただきたいと思います。

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