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- ドクターズインタビュー(在宅医療編)
POINT01
在宅医療について、
先生のお考えを聞かせてください。
「病気は全て大病院で治療」というのではなく、クリニックでの処置が困難な病気や急性期の治療は基幹病院、日常的な不調は地域のクリニックで、といったような、病院の役割分担が大切です。患者さんのなかには「足腰が悪い」「全身状態が悪い」等の事情で通院が難しい患者さんも多くいらっしゃいます。そういった方々のもとへ伺って医療サポートを行うのが、地域のクリニックが担う役割のひとつだと思っています。
POINT02
在宅でのがん治療について
教えてください。
がんの訪問診療はターミナル期(終末期)に行うもののように思われがちですが、そんなことはありません。通院自体が大きな負担になるのであれば、がんの積極治療中の方でも「おうちでがん治療のサポートを受ける」という選択肢があります。患者さんが心身ともに無理なく、リラックスできる環境で治療を受けられるのがベストです。通院が困難でも、ご自宅や入所施設に居ながらきちんとしたケアが受けられるような体制を整えていますので、ご要望があればお気軽にご相談ください。
POINT03
がんの在宅ケアではどのようなことを
してもらえるのですか?
お薬を使った治療をはじめ、さまざまなケアに対応いたします。特に、がんの薬物療法は私の専門分野ですので、お薬にまつわる疑問は何でもご相談ください。お体のケアはもちろんですが、日常生活にまつわる不安やお悩みなど、精神面のケアも大切にしています。同じがんの症状・ステージでも、患者さんお悩みはさまざまです。お体の痛みとあわせて、心の痛みもいつでも解消して差し上げられるように心がけています。
POINT04
在宅医療に関して、
今後のクリニックの展望があれば
教えてください。
現在ほとんどの患者さんが通院(外来診療)されています。しかし、今は通えていたとしても、年齢とともに次第に通えなくなっていく患者さんも増えていくはずです。「診てもらいたいけど通えない」という患者さんに対し、「うちではこれ以上無理です」とは言いたくありません。ですので、将来的には訪問診療をもっと充実させ、「在宅診療を中心に据えた診療体制にしていけたら」と考えています。これからもできる限り患者さんに寄り添い続けていきたいと思っております。